くりの木デンタルクリニック

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カテゴリー:院長ブログ

2021.11.16夢のような薬\(^_^)/

以前からイヌリンという粉末をお味噌汁とかに入れて食してます。
イヌリンはキクイモに含まれていて水溶性食物繊維で、食後血糖値の上昇を抑える効果があるそうです。
その、キクイモが今とてもスーパーに並んでて、赤キクイモというものもありました。
最近、わが家の食卓には、キクイモの浅漬けやきんぴらが並びます。
今日は第61回弘前糖尿病研究会がzoomで開催されました。
はじめに岩手県立軽米病院 院長 横島孝雄先生が病院の近くの高校3年生に糖尿病について講演している内容についてお話しされました。

50歳で健診した人の糖尿病について調べたところ、一番影響するのは遺伝でも50歳現在の体重でもなく、過去の最大体重だったそうです。20歳から7㎏以上増加しないようにする必要があるとのことでした。

また、内臓脂肪には運動が効果的で、以前は40分の運動がとか言われましたが、10分の運動でも継続することが大事で、
1日100キロカロリー分運動すると1年で5キロくらい減量できますよ、とお話しされてました。

また、就職や結婚など人生の転機にも生活習慣が変わりやすく体重増加の原因になります、とのことで
社会に出る直前の高校生にお話しする意義をおっしゃってました。
次に 八戸市立病院 糖尿病代謝内科部長 工藤貴徳先生が低血糖で救急搬送されて来る方についてお話しされました。

低血糖 お腹がすくとなります。
軽度であれば身体に力が入らない、くらいですが 重症になると昏睡になります。

薬で血糖値が上昇しないようにしている人は、食事の時間がずれたり食事量が少なかったり、軽い運動でも重度の低血糖を起こすことがあるそうです。
でも
最近では低血糖を起こしにくい薬も出てきているそうです。

また、高齢者の方がより低血糖を起こしやすいとのことでした。
食べ過ぎてもよくないでしょうが食べない方が救急搬送につながるのもちょっと大変です。
 
最後に 東大和病院 糖尿病センター長・副院長 犬飼浩一先生が 高齢者の方の糖尿病のマネジメントについてお話しされました。

上記の工藤先生のお話でも出てきましたが、高齢者は低血糖になりやすいそうです。

糖尿病の治療目標は
BMI 25以下
HbA1c 7以下
なのですが、

高齢になるとその状態の高齢者より
BMI 25~30(肥満気味)
HbA1c 7~8
の方が死亡リスクが少ないとのことでした。

これはあくまでも、糖尿病の治療目標で、糖尿病でもない人が太った方がいいんだよ、といっている訳ではないそうです。
糖尿病の食事で大事なことに
●炭水化物を減らす。
●脂質を減らす。
●タンパク質を摂る。
があります。

その中で何が大事か
高齢者になったら、一番大切なのは免疫を下げないこと、だそうです。
糖尿病やがん、という病気があっても、最後の死亡原因になるのは感染症(肺炎)が多いので、免疫が大事で
その免疫系の細胞を産生するにはたんぱく質が必要なんだそうです。

なので、あまり多くを指導するよりも、魚やお肉を多く摂りましょう、という一言に重点を置くそうです。
たんぱく質の多い食事にしようとした結果、炭水化物や脂質が減るといいな、くらいでちょうどいいそうです。

そしてそのくらいの食生活すると、ちょっと肥満、位になっちゃうかもしれないけど、それでもいいですよ、と。
ちなみに、魚の方がいいっぽいです。
 
そして治療薬についてもお話しされていましたが
その中で GLP-1という薬のお話がありました。
このお薬、痩せ薬なんだそうです。マジか、と早速検索、
保険適用外ですが買えるようです\(^_^)/
お値段 5万/月 (゚Д゚)

食欲を抑えることで体重減少するようです。
よくよく読むと、やめると食欲も戻り、体重もリバウンド(T_T)

それを聞いて 主人が「一回始めたらやめられない …麻薬だな」
確かに。

先日、健診の時に先生に、糖尿病や高脂血症の薬に、体重が減る薬があるそうですが、とお聞きしたら、『たしかにそのようなものはあります』、とのことで、
「やっぱり、糖尿病にならないと処方は無理ですよね?」とお聞きしたら、
『そうですね』といわれ、
「では、糖尿病になった時はお願いします。」と言ったら、
『ならないようにお願いします。』と優しくバッサリ(T_T)でした。

菊芋と麦飯、お肉で頑張りたいと思います(>_<)お魚も頑張ります。



 

2021.11.10唾液でがん検診

だいぶ前に購入したものですが、とうとう今回検査することにしました。唾液から検査できることと、膵がん検診ができることに惹かれたのがきっかけでした。
9月から胃がんも対象になったとの連絡を受け、とうとう重い腰を上げました(やっぱり何か見つかったら怖いし)。本当の(?)健診も行って、胃、腸、子宮や乳がんは大丈夫だったこともあったので(^_^;)
本当は10月の院内ミーティングデーに決行予定でしたが、なんと、2日前から大豆やしじみエキスは控えなければならないとのことで、お味噌汁に豆腐や油揚げが欠かせない私としては断念(事前に説明書を読めばいいのに、直前まで読まないもので)やっと今回、唾液採取に成功いたしました。検診で糖尿病はクリアしましたがそれでも膵がんが怖い。結果はまだ先ですが、とりあえずひとつクリアです。
そして夜はzoomでALS患者への訪問診療についての勉強会に参加しました。
ALSについては 筋肉が衰えていく病気であること、思考は残るということ、という大まかな知識しか持ってませんでした。
この、病気は筋肉は衰えるのですが、触覚は残るそうで、背中がかゆい、動けなくて皮膚がすれていたい、とかの感覚が残るのだそうです。想像するにつらい状態で、それに応えようとするご家族の苦悩も知りました。
また、下半身から上半身へと機能が衰える中、症状が進行すると、飲み込む筋肉も衰え、食事ができなくなるだけでなく、唾液を飲み込めなくなるので唾液が口からあふれ出し、しかも、あふれている感覚が、患者さんを苦しめるということも知りました。
その中で歯科医師ができることのひとつにマウスピースに唾液を排出する装置を付属方法方法でした。マウスピースはALS患者さんはあくびしたりすると舌をうまく動かせなくて、舌をかんでしまうようになるそうです。その舌を保護するためにマウスピースを入れたりするそうです。舌をかんでしまうということも知らなかったので驚きでした。
全国で頑張って訪問診療を行っている先生方のお話を聞くと、私ももっと勉強しなければと喝を入れられてしまいます。

2021.07.29子育ての難しさ(>_<)

青森県歯科医師会館へ青森県学校歯科保健研究大会へ行ってきました。青森駅についてまだ時間に余裕があったので徒歩で善知鳥神社へ。その後、歯科医師会館まで徒歩の結果、汗だくで会に出席するという、お見苦しい感じになってしまいました。でも、おみくじは大吉でしたよ。
小学校・中学校・養護学校の養護教諭の先生方が学校での取り組みを発表しました。コロナ下で給食後の歯磨きを止めたところ、歯肉炎の増加が認められたことや、飛沫対策しながら歯磨きする工夫のお話もされていました。
その後に青森市で開業されてる土岐 志麻先生によるご講演がありました。
歯並びはお口の周りの筋肉(唇、舌、噛む筋肉)が影響するといわれているので、患者さんに私も、よく噛んでね、とお伝えすることがあります。よく噛むには、食事の時に水や牛乳、お茶を置かないなるべく加工されていない食材を使う白米よりは玄米具沢山のお味噌汁にする、等々をすると噛まなければいけない食事になるといわれてます。自分の娘にもなるべくそうしているのですが、なかなかその通りに食べてくれなかったり、食べてはいるけどはたしてよく噛めているのか、丸のみになっていないか、と判断ができないでいました。
土岐先生のお話で、噛む筋肉の確認方法や様々ある筋機能訓練の中で効果的な方法を実例をもって説明してもらってすごく納得しました。一口の適量の判断方法などもわかりやすかったです。また、授乳の時の舌の動きと食事の時の舌の動きの変化をわかりやすく説明されていて、正しい舌の動きを覚えるために離乳食があるのだとお話しされていました。永久歯が生えているような子供さんでも、授乳の時の舌の動きのままの場合もあり、そういう子が、離乳食をやり直すことできちんと正しい舌の動きを獲得している症例も見せて頂きました。
食べる姿勢の大事さもお話ししていました。食べるときに口を開けてくちゃくちゃ食べるのはよくないよ、とは言いますが、飛沫にもなってしまうので、今であれば感染防止対策にも必要なことですよね。
また、日本学校歯科医会で出しているポスターを教えていただきました。いかに飛沫を防いで歯磨きをするか、というポスターです。本当に今までの食育に関する疑問の分厚い壁に大きな風穴があいて爽やかな風が吹き込んできたような清々しい気持ちで終わった2時間の講演でした。
爽やかな気持ちで外に出ると、暑いのは厚いのですが、爽やかな潮風の風景があり、諏訪神社まで歩きました。
諏訪神社はイルカが参拝に来たという伝説のある神社だそうでお手水のところにイルカがいました。
しっかり御朱印もいただいてきました。