2021.11.21感染症予防講習会
昨年のCOVID-19 コロナウイルスの登場で、歯科医院の感染対策について、様々な報道がありました。
1年半くらい経過した今、歯科医院でクラスターが発生したという報道は聞こえてきません。
それは、コロナウイルス以前から様々なウィルスが存在していて、感染対策はされていた、という努力が土台としてあったからだと思います。
感染症と聞くと肝炎やAIDSがまず思い浮かぶと思います。
他にもインフルエンザ、水疱瘡、風疹、結核、ノロウィルス等々。
それらの感染から、患者さんやスタッフを守るために、感染対策をしてきたという歴史があったからだと思います。
今回の講習会ではそれぞれの感染症の特性についてお話が始まりました。
先日の肝炎コーディネーターの勉強会で、C型肝炎が治る病気になったとのお話がありましたが、治療費が12週間で460万円かかるとのことでびっくりです。でも、助成金制度があって1~2万円/月負担で済むようです。
それに対して、B型肝炎はウィルスが消滅しない病気だそうで、最近では検出されないくらいに減っていたB型肝炎ウイルスが抗がん剤治療など免疫を抑えてしまうような薬で再度増えてしまうことがあるそうです。B型肝炎に関しては、ワクチンがあります。H28年からは新生児にワクチン接種が定期接種に含まれています。
AIDSはかかってしまうと死んでしまう感染症というイメージがありましたが、今ではお薬で発症を抑えるので、HIVウイルスに感染してもAIDSを発症しないようにできるとのことでした。
Covid-19は今では感染による死亡リスクはあまり高いという認識になってきているそうです。
ただ、感染後の発症前に 急激に身体の中でウィルスが増えて、そのウイルスが身体の外に飛び出してしまうという
無症状の状態で感染させてしまうところが怖い病気だそうです。
その後に、歯科医院の器具の滅菌方法、スタッフの防護服等の説明がありました。
器具というとひとまとめにしてはいますが、素材や構造で滅菌する薬剤や方法が全く違います。
それぞれを的確に行わないと、きちんとした滅菌がされないのですが、覚えるのが大変です。
当院でも、あちこちにやり方を貼って確認しながら行っています。
また、様々な感染症で症状が出てないために、患者さん自身も感染の事実を知らないことがあるとも講師の先生がおっしゃってました。
なので、当院では、患者さんの感染症で消毒滅菌方法を分けることはありません。
同じように、消毒滅菌、そして防護を行っています。
患者さんを病気で区別するのではなく、患者さんが患っている病気が歯科治療に影響がないか、患者さんに負担をかけないか、に心を配りたいと思います。
午後に、8月に作った陶芸作品を受取に行ってきました\(^^)/しきろ庵さんです。
私的には、余りの粘土で作った椿だか薔薇だかわからない、作ってから文鎮だと言い張った物体がどうなっているか楽しみだったのですが割れもせず、うまい具合に焼いていただけて満足です( ̄▽ ̄;)