2021.06.27zoomで月例会(^^♪
6月の月例会は初めてzoomで行われました。講師は八戸で開業されてます赤穂 和弘先生です。「毎週木曜日は訪問診療の日」と決められて訪問に回っておられます。私も開業前に一度同行させていただきましたが、めいっぱい連れまわされた記憶があります。('◇')ゞ
訪問診療は一人で通院できないお年寄りだけではなく、障害者の治療もされております。障害者の方は、見慣れない場所(歯科医院)より、慣れた自宅でにいることで、スムーズ診療が行えるというメリットがあるそうです。
初めは拒否の強い方も、顔面のマッサージからスキンシップを行うことで徐々に慣れて頂けるそうです。講演では徐々に慣れていく患者さんの表情も見せて頂きました。
また、嚥下という食べ物を飲み込むことについて実践を交えてお話があり、口を開けたまま、水を飲み込む難しさやとろみの強さなども、会場にいる方が楽しそうでした。また、おかゆが配られ、はじめはとろとろとしたおかゆが、唾液が混じることでサラサラの誤えんしやすい液状になる実験もされており(以前の講演で実際体験しましたが、本当にサラサラになってしまいます)スプーンで解除しているうちに飲み込みにくいサラサラになってしまう恐ろしさのお話もありました。
食事には食べ物をかみ砕く筋肉のほかに、飲み込む筋肉が必要であることのお話もありました。その中には唇や舌も入ります。飲みこむときに舌があげた(口蓋)にくっつかないと飲み込めないのですが舌の筋肉が衰えると舌をあげたにくっつけることができなくなるそうで、入れ歯の形で飲込みのできない舌がえん下にどうかかわるのか、という映像も見せて頂きました。
老化だから、仕方がない、ではなく、筋トレを行うことできちんと機能は回復します。筋トレを行うことで舌の動きは回復した女性の記録も見せて頂きました。当院の患者さんでも、お孫さんにほっぺのたるみを指摘されて、「あいうべ体操」を思い出されたそうでお風呂で毎日30回行っていたら、たるみが減ったと報告してくれた方がいらっしゃいます。本当に顎がスッキリされて、継続することの大事さと教えてよかったとすごく感動した出来事がありました。
噛む力の検査など、様々な検査キットもあり、見せて頂きました。
舌の筋トレやシャキア法という首周りの飲み込む筋肉を鍛える運動なども紹介されました。
6月は2回誕生日ケーキが食べられる月です。画像があれば素敵なケーキを作ってくれます。
おいしく噛めることに感謝と、筋トレの重要性を思い出すようにしたいと思いますが、食べられなくなって初めて気づくのかもしれませんね。でも、気づいた時からでも筋トレで回復できることを、患者さんに伝えられるようになりたいと思う講演でした。