くりの木デンタルクリニック

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カテゴリー:院長ブログ

2021.11.10唾液でがん検診

だいぶ前に購入したものですが、とうとう今回検査することにしました。唾液から検査できることと、膵がん検診ができることに惹かれたのがきっかけでした。
9月から胃がんも対象になったとの連絡を受け、とうとう重い腰を上げました(やっぱり何か見つかったら怖いし)。本当の(?)健診も行って、胃、腸、子宮や乳がんは大丈夫だったこともあったので(^_^;)
本当は10月の院内ミーティングデーに決行予定でしたが、なんと、2日前から大豆やしじみエキスは控えなければならないとのことで、お味噌汁に豆腐や油揚げが欠かせない私としては断念(事前に説明書を読めばいいのに、直前まで読まないもので)やっと今回、唾液採取に成功いたしました。検診で糖尿病はクリアしましたがそれでも膵がんが怖い。結果はまだ先ですが、とりあえずひとつクリアです。
そして夜はzoomでALS患者への訪問診療についての勉強会に参加しました。
ALSについては 筋肉が衰えていく病気であること、思考は残るということ、という大まかな知識しか持ってませんでした。
この、病気は筋肉は衰えるのですが、触覚は残るそうで、背中がかゆい、動けなくて皮膚がすれていたい、とかの感覚が残るのだそうです。想像するにつらい状態で、それに応えようとするご家族の苦悩も知りました。
また、下半身から上半身へと機能が衰える中、症状が進行すると、飲み込む筋肉も衰え、食事ができなくなるだけでなく、唾液を飲み込めなくなるので唾液が口からあふれ出し、しかも、あふれている感覚が、患者さんを苦しめるということも知りました。
その中で歯科医師ができることのひとつにマウスピースに唾液を排出する装置を付属方法方法でした。マウスピースはALS患者さんはあくびしたりすると舌をうまく動かせなくて、舌をかんでしまうようになるそうです。その舌を保護するためにマウスピースを入れたりするそうです。舌をかんでしまうということも知らなかったので驚きでした。
全国で頑張って訪問診療を行っている先生方のお話を聞くと、私ももっと勉強しなければと喝を入れられてしまいます。

2021.07.29子育ての難しさ(>_<)

青森県歯科医師会館へ青森県学校歯科保健研究大会へ行ってきました。青森駅についてまだ時間に余裕があったので徒歩で善知鳥神社へ。その後、歯科医師会館まで徒歩の結果、汗だくで会に出席するという、お見苦しい感じになってしまいました。でも、おみくじは大吉でしたよ。
小学校・中学校・養護学校の養護教諭の先生方が学校での取り組みを発表しました。コロナ下で給食後の歯磨きを止めたところ、歯肉炎の増加が認められたことや、飛沫対策しながら歯磨きする工夫のお話もされていました。
その後に青森市で開業されてる土岐 志麻先生によるご講演がありました。
歯並びはお口の周りの筋肉(唇、舌、噛む筋肉)が影響するといわれているので、患者さんに私も、よく噛んでね、とお伝えすることがあります。よく噛むには、食事の時に水や牛乳、お茶を置かないなるべく加工されていない食材を使う白米よりは玄米具沢山のお味噌汁にする、等々をすると噛まなければいけない食事になるといわれてます。自分の娘にもなるべくそうしているのですが、なかなかその通りに食べてくれなかったり、食べてはいるけどはたしてよく噛めているのか、丸のみになっていないか、と判断ができないでいました。
土岐先生のお話で、噛む筋肉の確認方法や様々ある筋機能訓練の中で効果的な方法を実例をもって説明してもらってすごく納得しました。一口の適量の判断方法などもわかりやすかったです。また、授乳の時の舌の動きと食事の時の舌の動きの変化をわかりやすく説明されていて、正しい舌の動きを覚えるために離乳食があるのだとお話しされていました。永久歯が生えているような子供さんでも、授乳の時の舌の動きのままの場合もあり、そういう子が、離乳食をやり直すことできちんと正しい舌の動きを獲得している症例も見せて頂きました。
食べる姿勢の大事さもお話ししていました。食べるときに口を開けてくちゃくちゃ食べるのはよくないよ、とは言いますが、飛沫にもなってしまうので、今であれば感染防止対策にも必要なことですよね。
また、日本学校歯科医会で出しているポスターを教えていただきました。いかに飛沫を防いで歯磨きをするか、というポスターです。本当に今までの食育に関する疑問の分厚い壁に大きな風穴があいて爽やかな風が吹き込んできたような清々しい気持ちで終わった2時間の講演でした。
爽やかな気持ちで外に出ると、暑いのは厚いのですが、爽やかな潮風の風景があり、諏訪神社まで歩きました。
諏訪神社はイルカが参拝に来たという伝説のある神社だそうでお手水のところにイルカがいました。
しっかり御朱印もいただいてきました。

2021.06.27zoomで月例会(^^♪

6月の月例会は初めてzoomで行われました。講師は八戸で開業されてます赤穂 和弘先生です。「毎週木曜日は訪問診療の日」と決められて訪問に回っておられます。私も開業前に一度同行させていただきましたが、めいっぱい連れまわされた記憶があります。('◇')ゞ
訪問診療は一人で通院できないお年寄りだけではなく、障害者の治療もされております。障害者の方は、見慣れない場所(歯科医院)より、慣れた自宅でにいることで、スムーズ診療が行えるというメリットがあるそうです。
初めは拒否の強い方も、顔面のマッサージからスキンシップを行うことで徐々に慣れて頂けるそうです。講演では徐々に慣れていく患者さんの表情も見せて頂きました。
また、嚥下という食べ物を飲み込むことについて実践を交えてお話があり、口を開けたまま、水を飲み込む難しさやとろみの強さなども、会場にいる方が楽しそうでした。また、おかゆが配られ、はじめはとろとろとしたおかゆが、唾液が混じることでサラサラの誤えんしやすい液状になる実験もされており(以前の講演で実際体験しましたが、本当にサラサラになってしまいます)スプーンで解除しているうちに飲み込みにくいサラサラになってしまう恐ろしさのお話もありました。
食事には食べ物をかみ砕く筋肉のほかに、飲み込む筋肉が必要であることのお話もありました。その中には唇や舌も入ります。飲みこむときに舌があげた(口蓋)にくっつかないと飲み込めないのですが舌の筋肉が衰えると舌をあげたにくっつけることができなくなるそうで、入れ歯の形で飲込みのできない舌がえん下にどうかかわるのか、という映像も見せて頂きました。
老化だから、仕方がない、ではなく、筋トレを行うことできちんと機能は回復します。筋トレを行うことで舌の動きは回復した女性の記録も見せて頂きました。当院の患者さんでも、お孫さんにほっぺのたるみを指摘されて、「あいうべ体操」を思い出されたそうでお風呂で毎日30回行っていたら、たるみが減ったと報告してくれた方がいらっしゃいます。本当に顎がスッキリされて、継続することの大事さと教えてよかったとすごく感動した出来事がありました。
噛む力の検査など、様々な検査キットもあり、見せて頂きました。
舌の筋トレやシャキア法という首周りの飲み込む筋肉を鍛える運動なども紹介されました。
6月は2回誕生日ケーキが食べられる月です。画像があれば素敵なケーキを作ってくれます。
おいしく噛めることに感謝と、筋トレの重要性を思い出すようにしたいと思いますが、食べられなくなって初めて気づくのかもしれませんね。でも、気づいた時からでも筋トレで回復できることを、患者さんに伝えられるようになりたいと思う講演でした。